天童荘

天童荘

旬の逸品

ガラス懐石

小暑。大暑。七夕
二十四節気の小暑は本格的な暑さがやってくる頃。
大暑は一年で一番暑さが厳しい頃でございます。
「二季」。最近、こんな言葉を聞くようになりました。
温暖化の影響で夏が長くなり、春や秋が短くなっていることで、日本の「四季」から「二季」へ変わりつつあるといいます。 それを裏付けるかのように今年も六月から厳しい猛暑日が続いております。
このような時期、何よりのおもてなしは“涼”
味はもちろんですが、目で“涼”を愉しみ“涼”をいただく......
ガラスや銀の器、籠、瑞々しい青葉や青竹、水を含んだ土の器や白木地の折敷、漆のお椀など。素材、形、意匠から放たれる涼の気で品良くまとめ、緩急を生み、時には暑さを忘れる遊び心も取り入れて。
“涼”の演出が出来るのは日本料理の器ならではのこと。
特に夏はガラスを使うと清涼感と光沢感が出るので夏の演出にはぴったりでございます。
暑さが続いて夏バテになって食欲がない時でも、ガラスの器に盛れば料理が涼しく軽やかに感じられて食べやすくなります。
そして今月は七夕の天の川もあり、ガラスの輝きを一層引き立ててくれます。 日本の四季が変わっても日本料理の四季の演出は変わることはございません。
このような時代にこそ、素材に旬を感じ、器に季節を感じる奥深い日本料理で「日本の四季」を、「日本の夏」を感じていただければと存じます。
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