天童荘

天童荘

旬の逸品

月とうさぎ

神無月、寒露から霜降へ。
草木に露が宿るころには、山の香りをまとったきのこと、ほっくりと甘い栗を。
霜が降りるころには、とろりと熟れた柿と、香ばしい胡桃を添えたなめらかな胡麻豆腐を。
また秋の名月は、十五夜だけではありません。 ひと月ほど後の十三夜は、栗を供えることから「栗名月」とも呼ばれます。
美しい満月である「中秋の名月」は中国でも観月が行われますが、実際のところ「栗名月」は完全な満月ではありません。
ほんの少し欠けた月を眺めるこの十三夜のお月見は、日本生まれの風習とも言われております。
この少しだけ不完全な姿の月が「なんとも味わい深いもの」と愛されてきたことを考えると、こういった部分にこそ日本人ならではの感性や美意識が感じられてなりません。 また神様たちが出雲へ旅立つ神無月の夜は、月のうさぎがお留守番です。
澄んだ空に浮かぶ月を見上げれば、餅を搗くうさぎの姿...
今年も猛暑を乗り切り、やっと訪れた心地よい秋の夜長。
月を愛で、秋の実りをいただく...
虫の音を聞きながら、静かに味わい深いひとときを。
今宵は天童荘懐石でお楽しみくださいませ。

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