![]() 桜川のお椀清明。穀雨。桜。遠くにまだまだ雪が残る月山や朝日連峰、最上川が一望できる舞鶴山。 天童の春を彩る「人間将棋」は、昭和31年から行われている一大イベント。 県内でも有数の桜の名所、2000本の満開の桜、桜吹雪が舞う舞鶴山で、甲冑姿の武者や着物姿の腰元たちが将棋の駒となり、プロ棋士が対局を行い、華やかな時代絵巻が繰り広げられます。 今月の天童荘懐石は、「桜懐石」でございます。 器も素材も演出もさくら、さくら、さくら...... なかでもメインディッシュの煮物椀「桜川のお椀」は目を見張る美しさ。 大根で仕立てた水紋の上に、桜の花で色付けした白玉で鴨と地鶏を包んだ桜饅頭、仕上げに繊細な桜の花びらを浮かべて桜川に見立てた逸品。春爛漫の華やかさがありながらどこか儚げ。 まさに古来日本人が抱いてきた特別な桜への思い、日本人の美意識、そして繊細な日本料理でしか表現出来ないお料理でございます。 「精神美」「純潔」「優美な女性」「心の美」「しとやか」など、桜の花言葉は素敵な言葉ばかりで、同時に日本文化や歴史の深さを感じさせてくれます。 雪国山形の待ちわびた春の訪れを告げる、天童荘の「桜懐石」に咲く桜、お部屋での桜花見風呂、舞鶴山の桜、倉津川の枝垂れ桜、当地天童ならではの美しい桜紀行をお楽しみくださいませ。 |
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